歌:チューリップ
作詞:財津和夫
作曲:財津和夫
しばらくぶりの故郷は
大きな町に姿を変えていた
体をゆすって走っていた
路面電車は今はもういない
悲しみこらえ佇んで
好きだった人 永く見送った
後姿に似合ってた
あの海辺の道 今は車の道
でも海はまだ生きていた
いつも勇気をくれた海だった
空の星は昔のまま
指先に触れるほど近くに
いつからだろう 父は小言の
たった一つもやめてしまっていた
いつからだろう 母が唇に
さす紅をやめてしまったのは
永生きしてねの一言さえも
照れくさく言えず 明日は出て行く日
戻っちゃだめと自分に言った
切り捨てたはずの故郷だから
都会に海が見えないから
他人は僕を笑いものにする
都会の星はとても遠いから
他人は僕を夢見る馬鹿と言う
いつだって真剣に
僕は生きてきたはずだけど
でもいつもそこには
孤独だけが残されていた
沈む夕陽は止められないけど
それでも僕は追いかけて行く
沈む夕陽を追いかけて
死ぬまで僕は追いかけて行く
追いかけて追いかけて
死ぬまで僕は追いかけて行く
追いかけて追いかけて
死ぬまで僕は追いかけて行く
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